②想定内。波は見えている。俺の目的はただ、娘に大人を示すため

10/27(月)。

15時頃、校長の対応があまりにもひどかった。

(※第1章参照)

だから同日の 17時、すぐに動いた。

宛先は三箇所

  • 市教育委員会(教育相談課)
  • (CC)中学校教育課 / 安全・安心推進課
  • 県教育委員会

俺は当初、

 学校 → 市教育委員会 → 県

という流れだと思っていた。

だから市教委には、

  • 校長から市へ どのような報告が上がっているか
  • 市は学校へ どのような指示を出したのか
  • 過去3件の被害は どう扱われてきたのか

県には、

  • 市からの報告は 届いているか

をそれぞれ確認した。

10/28(火)12:00|県教委からの回答

県教委から同じ説明が複数部署から届く。

「政令市では、市教育委員会の上は県ではなく、市長です。」

つまり構造は、

 学校 → 市教育委員会 → 市長

さらに県はこう加えた。

「ご相談内容を市教育委員会へ情報提供することは可能です。」

  • 直接の指揮はできない
  • しかし 重大性を“通知”することはできる

この時点で、

「これ、市の最初の層で止まってるな」

と判断した。

同日 17時、市長へメールを送付。

把握しているかの確認依頼。

返信はまだない。

想定内。

10/29(水)18:00|48時間後、市教委から返信

市教育委員会からの最初の返答はこうだった。

「あなたが親権者であるかの確認が必要です。」

理解はできる。

メールで進行する以上、本人確認は必要だ。

ただ、

48時間かかる内容ではない。

県は 12〜24時間 で返してきた。

まあ、これも想定内。

10/29(水)24:00|こちらの返答

  • 親権者(母)の同意あり
  • 娘本人(14歳以上)の承諾あり
  • 性被害という性質上、実父の俺が窓口を担うことに合意済み
  • その法的根拠も示した

そのうえで、質問は一つだけ。

この条件のもとでやり取りを継続できますか。

それともできませんか。

Yes / No。

それだけ。

10/30(木)12:00|再連絡

市教委からの返答は、

  • 委任状の提出
  • 母へ確認するための承諾

これも当然、想定内。

進むための段階に入っただけ。

視線の差

初回、校長は言った。

「加害生徒がまた学校に戻れるように…」

視線は 被害者ではなく加害者 に向けられていた。

そして、

48時間沈黙した市教委の第一声は

「あなたは親権者ですか?」

必要な手続きではある。

ただ、迅速ではない。

3日前との対応のズレが、俺には見え始めている。

間章|娘が帰ってくる夜

今週末、娘が泊まりに来る。

今回は娘から

「泊まりたい」

と言った。

それは 久しぶり のことだ。

ただ抱きしめる。

話したければ話す。

話したくなければ海に行く。

それだけでいい。

俺がこうして娘と歩けている時点で、

すでに 勝ち確だ。

しかも「教育」というフィールドで。

狙ってもできない、ありがたい経験だ。

人間万事塞翁が馬だ。

結び

すべては海とおなじ。

サーフィンとおなじ。

波に逆らわない。

操ろうとしない。

感じて、見て、合わせて、立つ。

俺たちは、そうやって進む。

――第3章へつづく。

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