今年の入試を終えて

勝てる「環境」と「黄金の時間」

2026年の入試が終わった。

今年も子どもたちと時間を共にし、
ただひたすら、
目の前の授業の質だけにこだわってやってきた。

その結果、
一年前とは、
見えている景色がまるで変わった。

一年前に思ってもいなかった景色が見える。
それに、魂が震える。

もう二十年近く、
この仕事を続けてきた。

それでも、
何歳になっても
この感覚に出会えることが、
幸せで、楽しい。

心から、
天職だと思っている。


中学受験は、
ただ合格を目指して知識を入れていく、
そんなつまらないものではない。

難関校になるほど、
それは通用しない。

中学受験は、
これからの生き方を作っていく入口だ。

これから、
中学というサバンナへ、
高校というサバンナへ、
やがてリアルサバンナへ向かっていく入口。

それを楽しんで、
笑って生きていってほしい。

そういう人間が、
これからの世をリードしていってほしい。

親や大人が寄り添える時間は、
もう多くは残っていない。


だからこそ思う。

中学受験を、楽しめ。

親子で、
チームで、
たくさんのことを学びながら、

その子自身が、
自分の生き方をつくり始める時間。

中学受験は、
そういう二度とない時間だ。


今、四年生の息子がいる。
十歳。

連れ子として出会い、
三歳のころから、
ずっと一緒に過ごしてきた。

正直、
お互いに嫌な思いも、
きつい時間も、
何度もあった。

それでも、
どちらも諦めずに、
ここまでやってきた。

四年になり、
最近は息子の宿題を、
自分が見るようにしている。

約束は二つだけ。

遊びに行く前に宿題を出すこと。
そして、絵日記。

ある日、
国語の宿題を出してきた。

前の日、
三分ほどで終わらせていたから、
少し気になっていた。

見てみると、
文章をほとんど読んでいなかった。

やり直しを伝えると、
今度は目の前で、
空欄補充の答えを
教科書から探し始めた。

文脈で考える問題なのに、
形だけ整えて終わらせようとしている。


勉強ができるかどうかは、
まだどうでもいい。

それよりも、

何も考えずに終わらせること。
形だけ整えること。

その向き合い方が、
このまま
生き方になってしまうことが、
見える。

言われたこと、
周りがやっていることを、
何も考えずに自分もやる。

それだけは、
やめさせたい。


誰が悪いわけでもない。
学校が、そこまで見られるわけでもない。

ただ、
この時間の使い方だけが、
静かに積み重なっていく。

自分の中にある
妻への愛が、
そのまま息子への愛として、
静かににじみ出てきている。

だからこそ、
今しか伝えられないことを、
伝えたい。


この春、
息子はサーフィンを始める。

技術のためじゃない。

世界を知ること。
夢中を知ること。

海には、
言葉では伝えられない学びしかない。

そしてきっと、
息子はすぐに
自分を追い越していく。

そのとき、
自分が息子を心から尊敬できたら、
お互いの関係は、
もっと良くなると思っている。

十歳。
この時間は、
二度と戻らない。


大事なのは、
できたかどうかじゃない。

その瞬間を、
誰が拾えるか。

十歳。
この時間は、
二度と戻らない。

勝てる「環境」と「黄金の時間」

この続きは、
また次で、
静かに掘り下げていこうと思う。

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